和の誕生色

色を感じる

和の誕生色ってご存じですか?「きもののまち」新潟県十日町市にある「十日町織物工業協同組合」が日本の伝統色を元に1981年に定めた誕生色のことで。各月それぞれその季節に合った素敵な色が選ばれ、さらに日本らしい素敵な色名が付けられているのです。

季節の色って四季がある日本ならではですよね♪

1月:想紅(おもいくれない)

1月の誕生色は「想紅」。白い雪の中、凛と美しく咲く、寒椿の色から選ばれた色で。色合いとしては濃く深い紅色。寒い季節に華やぎを与えてくれる色です。

2月:恋待蕾(こいまちつぼみ)

2月の誕生色は恋待蕾。春浅い土を割って顔を出した蕗の薹(フキノトウ)の色で。色合いとしては柔らかくソフトな黄緑色。春を待ちわびる季節にぴったりな色です。

3月:夢宵桜(ゆめよいざくら)

3月の誕生色は夢宵桜。桜と言っても現在主流になっているソメイヨシノではなく、山桜の色で。色合いとしては可憐なうすピンク。春の到来を告げる色です。

4月:花舞小枝(はなまいこえだ)

4月の誕生色は花舞小枝。さまざまな色の花が咲き乱れる季節、その花を支える小枝の色で。色としては黄みがかったやわらかい茶色。春花色と相性抜群な色です。

5月:初恋薊(はつこいあざみ)

5月の誕生色は初恋薊。薫風吹く心地よい5月の野に咲く薊(アザミ)の花色で。色合いとしては深い紫。新緑の季節に映える色です。

6月:憧葛(あこがれかずら)

6月の誕生色は憧葛。雨が濡らした葛の葉の色で。色合いとしてはしっとりと濡れたような雰囲気の、静かな緑色。雨の多い季節にぴったりな色です。

7月:咲初小藤(さきそめこふじ)

7月の誕生色は咲初小藤。初夏の日差しに輝く紫露草の色で。色合いとしては透き通るような淡い紫色。キラキラと太陽輝く季節にぴったりな色です。

8月:夢見昼顔(ゆめみひるがお)

8月の誕生色は夢見昼顔。強い日差しに負けずに花を咲かす昼顔の花色で。色合いとしてはソフトながら華やかさもある赤紫色。白や水色など涼しげな色とも相性のよい色です。

9月:恋路十六夜(こいじいざよい)

9月の誕生色は恋路十六夜。十六夜月の昇る夜空のような色でありますが、山葡萄の色でもあります。色合いとしては濃厚な深い紺。夜が長くなる季節にぴったりな色です。

10月:想紫苑(おもわれしおん)

10月の誕生色は想紫苑。秋の野に咲き乱れる桔梗と紫苑の花の色。色合いとしては青が少し入った品の良い紫色。上品な色合いです。

11月:恋染紅葉(こいそめもみじ)

11月の誕生色は恋染紅葉。晩秋の山々を染める紅葉の色。色合いとしては燃えるような鮮やかな赤。だんだん寒くなってくる季節に温かさをくれる色です。

12月:勿忘菫(わすれなすみれ)

12月の誕生色は勿忘菫。淡雪舞う中で静かに咲く冬菫の色。色合いとしては白にほんのり菫花色が混ざったような色。冬にぴったりの静かな色です。

さいごに

和の誕生色12色、いかがでしたでしょうか?自分は正直、え?この月にこの色なの?と意外な色が選ばれていた月がいくつかありましたが、それもまた新鮮で面白いなと思いました。今日ご紹介したのは和の誕生色でしたが、誕生色は他にもいろいろありますし、誕生月の色だけでなく、365日誕生日ごとの色もあったりしますので、気になる方は調べてみてくださいね。

そのうちこちらのサイトでもご紹介できるよう頑張りますが、いつになるだろう…

自分なりの誕生月の色を考えてみるのも楽しいかもしれません。

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